【電力会社値上がり動向第3弾】2024年8月分の電気代は?「緊急支援」補助で各社大幅値下がり
7月30日、各電力会社から8月使用分の電気代について発表されました。政府による緊急支援策により、8月からは大幅に値下がりとなり、各電力会社が発表した家庭の平均的モデルにも反映されています。このコラムでは、8月の電気代状況と、これまでの電気代の推移をお伝えします。
8月からスタート 電気代補助策「酷暑乗り切り緊急支援」
[図1:緊急支援による電気代値引き単価]
政府は、8月・9月・10月分の3か月分の電気・ガス料金について、緊急支援を行うことを発表しました。電気代の値引き単価は図の通り。
2024年8・9月使用分の電気代について、低圧は4.0円/kWhの値下げ、高圧は2.0円/kWhの値下げに、また2024年10月使用分については、低圧は2.5円/kWhの値下げ、高圧は1.3円/kWhの値下げとなります。
また、都市ガスも値引き対象となっており、2024年8・9月使用分については、1立方メートル当たり17.5円の値引き、2024年10月使用分については1立方メートル当たり10.0円の値引きとなっています。都市ガスは家庭及び年間契約量1,000万立方メートル未満の企業等が対象です。
その他の詳細は、以下のページをご確認ください。
▼電気・ガス料金支援(資源エネルギー庁)
https://denkigas-gekihenkanwa.go.jp/
2024年8月電気代 各社の動向は?
ここからは電力10社の電気代の動向を家庭の平均的なモデルでご紹介します。2024年8月使用分の電気代は、各社で大幅な値下がりとなっています。値下がり幅は各社とも約1,000円前後です。以下、電力会社ごとに見ていきます。
東京電力
[図2:東京電力 平均モデル電気料金の推移]
平均モデルは、従量電灯B・30A、使用電力量260kWh/月の場合で算出。再生可能エネルギー発電促進賦課金907円、消費税等相当額を含んだ金額です。7月使用分は8,873円、8月使用分は7,818円となり、1,055円の値下がりとなっています。
北海道電力
[図3:北海道電力 平均モデル電気料金の推移]
平均モデルは、従量電灯B・30A、使用電力量230kWh/月の場合で算出。再生可能エネルギー発電促進賦課金802円、消費税等相当額を含んだ金額です。7月使用分は9,523円、8月使用分は8,624円となり、899円の値下がりとなっています。
東北電力
[図4:東北電力 平均モデル電気料金の推移]
平均モデルは、契約電流30A、使用電力量260kWh/月で算出。再生可能エネルギー発電促進賦課金907円、消費税等相当額を含んだ金額です。7月使用分は8,808円、8月使用分は7,765円となり、1,043円の値下がりとなっています。
北陸電力
[図5:北陸電力 平均モデル電気料金の推移]
平均モデルは、従量電灯B・30A、使用電力量230kWh/月で算出、消費税等相当額を含んだ金額です。7月使用分は7,740円、8月使用分は6,827円となり、913円の値下がりとなっています。
中部電力
[図6:中部電力 平均モデル電気料金の推移]
平均モデルは、従量電灯B・30A、使用電力量260kWh/月で算出。再生可能エネルギー発電促進賦課金907円、消費税等相当額を含んだ金額です。7月使用分は8,613円、8月使用分は7,550円となり、1,063円の値下がりとなっています。
関西電力
[図7:関西電力 平均モデル電気料金の推移]
平均モデルは、従量電灯A、使用電力量260kWh/月で算出。口座振替割引額(55円)、再生可能エネルギー発電促進賦課金、消費税等相当額を含んだ金額です。7月使用分は7,664円、8月使用分は6,624円となり、1,040円の値下がりとなっています。
中国電力
[図8:中国電力 平均モデル電気料金の推移]
平均モデルは、従量電灯A、使用電力量260kWh/月で算出。再生可能エネルギー発電促進賦課金907円、消費税等相当額を含んだ金額です。7月使用分は8,480円、8月使用分は7,455円となり、1,025円の値下がりとなっています。
四国電力
[図9:四国電力 平均モデル電気料金の推移]
平均モデルは、従量電灯A、使用電力量260kWh/月で算出。再生可能エネルギー発電促進賦課金907円、消費税等相当額を含んだ金額です。7月使用分は8,579円、8月使用分は7,555円となり、1,024円の値下がりとなっています。
九州電力
[図10:九州電力 平均モデル電気料金の推移]
平均モデルは、従量電灯B・30A、使用電力量250kWh/月で算出。再生可能エネルギー発電促進賦課金、消費税等相当額を含んだ金額です。7月使用分は7,553円、8月使用分は6,556円となり、997円の値上がりとなっています。
沖縄電力
[図11:沖縄電力 平均モデル電気料金の推移]
平均モデルは、使用電力量260kWh/月で算出。再生可能エネルギー発電促進賦課金907円、消費税等相当額を含んだ金額です。7月使用分は9,625円、8月使用分は8,605円となり、1,020円の値下がりとなっています。
記録的な猛暑で電気代は上昇傾向に
2024年は7月から記録的な猛暑が連日続き、8月に入ってもその傾向は続いています。気象庁は8月1日、8月3日から9月2日までの1か月予報を発表しましたが、8月も向こう1か月程度は気温の高い状態が続くと予測しています。
緊急支援のもとでも電気代は上昇傾向となり、電気代を抑えるためには節電の工夫が欠かせない状況です。
特許登録の「AIrux8」の技術
[図12:AIrux8導入前の課題と導入後の効果]
目の前の電気代を抑えるだけでなく、CO2などの温室効果ガスの排出を削減し、地球温暖化を抑えるためにも、無駄な電力使用を控え、人も企業もよりクリーンな活動を行うことが求められています。
当社のAIによる電力削減ソリューション「AIrux8」は、国内外で電力削減を実証してきました。
【省エネ事例紹介】電力削減29.6%を実現 株式会社クレア慶徳工場へのAIrux8の導入結果
http://www.tranzas.co.jp/column/airux8_creare_casestudy01/
2024年5月9日にはAIrux8の技術が日本で特許として登録され、AIrux8の技術は国内でも唯一無二のソリューションとなりました。今後も引き続き、日本国内での導入を進めていきます。
▼AI電力削減ソリューション「AIrux8」の技術が日本で特許として登録
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000034.000062901.html
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