【電気代値上げ動向】2024年10月分の電気代は?支援額減少で各社値上げに

2024年10月16日
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【電気代値上げ動向】2024年10月分の電気代は?支援額減少で各社値上げに

9月27日、各電力会社から10月使用分の電気代について詳細が発表されました。政府による緊急支援策は10月使用分までで終了となる予定であり、10月使用分については値下げ額も8・9月より減少しています。本コラムでは、10月の電気代状況と、これまでの電気代の推移をご紹介します。

AIによる電力コスト削減システム「AIrux8」
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AIrux8は、様々なIoT機器をAI自動制御する為の集中コントローラー装置です。電力消費を実状況に合わせ適正値に自動制御したり、人の混雑状況に応じて環境を最適化することも可能です。

電気代補助策「酷暑乗り切り緊急支援」10月は値引き減

図1:緊急支援による電気代値引き単価

[図1:緊急支援による電気代値引き単価]

政府は、8月・9月・10月分の3か月分の電気・ガス料金について、緊急支援を行うことを発表。電気代の値引き単価は図の通りです。

2024年10月使用分については、低圧は2.5円/kWhの値下げ、高圧は1.3円/kWhの値下げとなります。

その他の詳細は、以下のページをご確認ください。

▼電気・ガス料金支援(資源エネルギー庁)

https://denkigas-gekihenkanwa.go.jp/

 

2024年10月電気代 各社の動向は?

ここからは、2024年10月使用分の電力10社の電気代動向を家庭の平均的なモデルでご紹介します。これまでの電気代の推移とともにご覧ください。

 

東京電力

図2:東京電力 平均モデル電気料金の推移

[図2:東京電力 平均モデル電気料金の推移]

平均モデルは、従量電灯B・30A、使用電力量260kWh/月の場合で算出。再生可能エネルギー発電促進賦課金907円、消費税等相当額を含んだ金額です。9月使用分は7,864円、10月使用分は8,260円となり、396円の値上げとなっています。

 

北海道電力

図3:北海道電力 平均モデル電気料金の推移

[図3:北海道電力 平均モデル電気料金の推移]

平均モデルは、従量電灯B・30A、使用電力量230kWh/月の場合で算出。再生可能エネルギー発電促進賦課金802円、消費税等相当額を含んだ金額です。9月使用分は8,654円、10月使用分は8,978円となり、324円の値上げとなっています。

 

東北電力

図4:東北電力 平均モデル電気料金の推移

[図4:東北電力 平均モデル電気料金の推移]

平均モデルは、契約電流30A、使用電力量260kWh/月で算出。再生可能エネルギー発電促進賦課金907円、消費税等相当額を含んだ金額です。9月使用分は7,802円、10月使用分は8,186円となり、384円の値上げとなっています。

 

北陸電力

図5:北陸電力 平均モデル電気料金の推移

[図5:北陸電力 平均モデル電気料金の推移]

平均モデルは、従量電灯B・30A、使用電力量230kWh/月で算出、消費税等相当額を含んだ金額です。9月使用分は6,838円、10月使用分は7,172円となり、334円の値上げとなっています。

 

中部電力

図6:中部電力 平均モデル電気料金の推移

[図6:中部電力 平均モデル電気料金の推移]

平均モデルは、従量電灯B・30A、使用電力量260kWh/月で算出。再生可能エネルギー発電促進賦課金907円、消費税等相当額を含んだ金額です。9月使用分は7,628円、10月使用分は8,031円となり、403円の値上げとなっています。

 

関西電力

図7:関西電力 平均モデル電気料金の推移

[図7:関西電力 平均モデル電気料金の推移]

平均モデルは、従量電灯A、使用電力量260kWh/月で算出。口座振替割引額(55円)、再生可能エネルギー発電促進賦課金、消費税等相当額を含んだ金額です。9月使用分は6,624円、10月使用分は7,014円となり、390円の値上げとなっています。

 

中国電力

図8:中国電力 平均モデル電気料金の推移

[図8:中国電力 平均モデル電気料金の推移]

平均モデルは、従量電灯A、使用電力量260kWh/月で算出。再生可能エネルギー発電促進賦課金907円、消費税等相当額を含んだ金額です。9月使用分は7,471円、10月使用分は7,845円となり、374円の値上げとなっています。

 

四国電力

図9:四国電力 平均モデル電気料金の推移

[図9:四国電力 平均モデル電気料金の推移]

平均モデルは、従量電灯A、使用電力量260kWh/月で算出。再生可能エネルギー発電促進賦課金907円、消費税等相当額を含んだ金額です。9月使用分は7,571円、10月使用分は7,945円となり、374円の値上げとなっています。

 

九州電力

図10:九州電力 平均モデル電気料金の推移

[図10:九州電力 平均モデル電気料金の推移]

平均モデルは、従量電灯B・30A、使用電力量250kWh/月で算出。再生可能エネルギー発電促進賦課金、消費税等相当額を含んだ金額です。9月使用分は6,556円、10月使用分は6,931円となり、375円の値上げとなっています。

 

沖縄電力

図11:沖縄電力 平均モデル電気料金の推移

[図11:沖縄電力 平均モデル電気料金の推移]

平均モデルは、使用電力量260kWh/月で算出。再生可能エネルギー発電促進賦課金907円、消費税等相当額を含んだ金額です。9月使用分は8,649円、10月使用分は9,016円となり、367円の値上げとなっています。

 

電気代支援「継続せず」一転 2025年1月に再開か

報道によると、石破新政権のもと、電気・ガス料金などの物価高騰対策はいったん中断するものの、2025年1月から再開する案が有力視されています。

岸田政権では、2050年までに温室効果ガスの排出量と吸収・除去量との差をゼロにする「カーボンニュートラル」の実現を目指すため、支援は継続すべきでないとの認識でしたが、物価高騰対策を優先する案が出ています。

 

東京電力、電気料金プラン見直し 2025年4月から

東京電力は9月30日、低圧向け、高圧向け及び特別高圧向けの電気料金プランの見直しを発表しました。低圧向けでは、全電化住宅割引の終了や深夜電力の料金見直しを発表。深夜電力については、基本料金単価がおよそ146円から293円の値上げとなります。

高圧・特別高圧については、「新標準メニュー」を見直すこととし、特にベーシックプランや市場調整ゼロプランでは、省エネ等により契約電力を抑えて効率的に電気を使用する場合にメリットが出るように、基本料金を高く、電力量料金を低く設定するよう変更されます。

詳しくは東京電力の以下のページをご覧ください。

▼低圧のお客さま向け電気料金プランの一部見直しについて(東京電力)(PDF)

https://www.tepco.co.jp/ep/notice/pressrelease/2024/pdf/24×1101.pdf

▼特別高圧・高圧のお客さま向け電気料金メニューの見直し等について(東京電力)(PDF)

https://www.tepco.co.jp/ep/notice/pressrelease/2024/pdf/24×1301.pdf

2050年カーボンニュートラルに向けて、物価高騰による支援は再開される可能性があるものの、あくまで一時的なものであると見るべきでしょう。そして企業においては、恒久的な省エネ対策を行う方がコスト面でもメリットが出る傾向がより一層強くなっていくようです。

 

ムダな電力削減 「AIrux8」の技術

図12:AIrux8導入前の課題と導入後の効果

[図12:AIrux8導入前の課題と導入後の効果]

目の前の電気代を抑えるだけでなく、CO2などの温室効果ガスの排出を削減し、地球温暖化を抑えるためにも、無駄な電力使用を控え、人も企業もよりクリーンな活動を行うことが求められています。

当社のAIによる電力削減ソリューション「AIrux8」は、国内外で電力削減を実証してきました。

▼【省エネ事例紹介】電力削減29.6%を実現 株式会社クレア慶徳工場へのAIrux8の導入結果

https://www.tranzas.co.jp/column/airux8_creare_casestudy01/

2024年5月9日にはAIrux8の技術が日本で特許として登録され、AIrux8の技術は国内でも唯一無二のソリューションとなりました。今後も引き続き、日本国内での導入を進めていきます。

▼AI電力削減ソリューション「AIrux8」の技術が日本で特許として登録

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000034.000062901.html

AIによる電力コスト削減システム「AIrux8」
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