【電気代値上がり動向】2025年3月分は各社値上がり 補助金終了で4月はさらに値上がり

2024年11月に閣議決定された経済対策により、2025年1月・2月・3月の電気料金・ガス料金の補助が実施されましたが、2025年4月使用分より補助は終了します。電力各社では4月使用分から大幅な値上がりとなっています。
本コラムでは、2025年3月および2025年4月の電気代状況とこれまでの電気代の推移をご紹介し、電気代の動向を確認します。
なお、電気料金区分には一般家庭向けおよび小規模小売業等向けの「低圧」、低圧より大きな電力を扱う事業者向けの「高圧」、工場等大規模な事業者向けの「特別高圧」がありますが、様々な料金プランがある中で個別にそれぞれ紹介すると複雑になるため、代表して各電力会社が発表している「低圧」区分での平均モデルに基づいてご紹介しています。
2025年1月から3月までの電気代補助策「電気料金負担軽減支援」とは
[図1:2025年1月から3月までの電気料金支援策による値引き額]
出展:電気・ガス料金支援
エネルギー価格の上昇や物価高騰に対する支援策として、政府は、2024年11月に閣議決定された総合経済対策により、2025年1月・2月・3月分の3か月分の電気・ガス料金に対する支援を行いました。支援により、2025年1月・2月使用分の電力について、低圧では1キロワット時あたり2.5円、高圧では1キロワット時あたり1.3円が補助され、3月使用分については、低圧では1キロワット時あたり1.3円、高圧では1キロワット時あたり0.7円が補助されました。この支援策は2025年3月までで終了となり、2025年4月以降の支援は現時点で未定となっています。
4月・5月は電力需要小さく 需要は夏にピーク
[図2:東京電力サービスエリア内の月別最大電力(1日最大)]
電力会社の電力需要を見ると、例年4月・5月は電力需要が小さいことがわかります。2023年度の東京電力サービスエリア内の月別最大電力を見ると、4月は最も需要が小さく、6月から徐々に需要が大きくなり、7月・8月・9月に需要はピークを迎えます。
また、気象庁による2025年6月・7月・8月の夏の天候の見通しによると、地球温暖化の影響等により、全国的に暖かい空気に覆われやすいため、気温も高くなる見込みです。
今後、電力需要が大きくなる7月から9月にかけて、企業や各家庭における電気料金の高騰が予想されます。
電力各社の電気代動向-2025年3月使用分
ここからは、2024年3月から2025年3月使用分までの電気料金の推移について、各社が公表している家庭の平均的モデルによってご紹介します。
東京電力:8,595円-前月から377円値上がり
[図3:東京電力 平均モデル電気料金の推移]
東京電力では、2025年3月の平均モデルの電気料金は8,595円となりました。前月からは377円の値上がりです。また、2024年3月からは1,019円の値上がりとなっています。
北海道電力:9,155円-前月から301円値上がり
[図4:北海道電力 平均モデル電気料金の推移]
北海道電力では、2025年3月の平均モデルの電気料金は9,155円となりました。前月からは301円の値上がりです。また、2024年3月からは839円の値上がりとなっています。
東北電力:8,485円-前月から366円値上がり
[図5:東北電力 平均モデル電気料金の推移]
東京電力では、2025年3月の平均モデルの電気料金は8,485円となりました。前月からは366円の値上がりです。また、2024年3月からは992円の値上がりとなっています。
北陸電力:7,406円-前月から294円値上がり
[図6:北陸電力 平均モデル電気料金の推移]
北陸電力では、2025年3月の平均モデルの電気料金は7,406円となりました。前月からは294円の値上がりです。また、2024年3月からは875円の値上がりとなっています。
中部電力:8,379円-前月から411円値上がり
[図7:中部電力 平均モデル電気料金の推移]
中部電力では、2025年3月の平均モデルの電気料金は8,379円となりました。前月からは411円の値上がりです。また、2024年3月からは995円の値上がりとなっています。
関西電力:7,326円-前月から312円値上がり
[図8:関西電力 平均モデル電気料金の推移]
関西電力では、2025年3月の平均モデルの電気料金は7,326円となりました。前月からは312円の値上がりです。また、2024年3月からは1,115円の値上がりとなっています。
中国電力:8,103円-前月から346円値上がり
[図9:中国電力 平均モデル電気料金の推移]
中国電力では、2025年3月の平均モデルの電気料金は8,103円となりました。前月からは346円の値上がりです。また、2024年3月からは959円の値上がりとなっています。
四国電力:8,197円-前月から333円値上がり
[図10:四国電力 平均モデル電気料金の推移]
四国電力では、2025年3月の平均モデルの電気料金は8,197円となりました。前月からは333円の値上がりです。また、2024年3月からは987円の値上がりとなっています。
九州電力:7,223円-前月から302円値上がり
[図11:九州電力 平均モデル電気料金の推移]
九州電力では、2025年3月の平均モデルの電気料金は7,223円となりました。前月からは302円の値上がりです。また、2024年3月からは1,067円の値上がりとなっています。
沖縄電力:9,232円-前月から375円値上がり
[図12:沖縄電力 平均モデル電気料金の推移]
沖縄電力では、2025年3月の平均モデルの電気料金は9,232円となりました。前月からは375円の値上がりです。また、2024年3月からは1,269円の値上がりとなっています。
電力各社の電気代動向-2025年4月使用分
ここからは、2025年4月使用分の電気料金について、各社が公表している家庭の平均的モデルによってご紹介します。
東京電力:9,031円-前月から436円値上がり
[図13:東京電力 平均モデル電気料金の推移]
東京電力では、2025年4月の平均モデルの電気料金は9,031円となりました。前月からは436円の値上がりです。料金には再生可能エネルギー発電促進賦課金1,034円、消費税等相当額を含みます。
北海道電力:9,549円-前月から394円値上がり
[図14:北海道電力 平均モデル電気料金の推移]
北海道電力では、2025年4月の平均モデルの電気料金は9,549円となりました。前月からは394円の値上がりです。料金には再生可能エネルギー発電促進賦課金915円、消費税等相当額を含みます。
東北電力:8,919円-前月から434円値上がり
[図15:東北電力 平均モデル電気料金の推移]
東京電力では、2025年4月の平均モデルの電気料金は8,919円となりました。前月からは434円の値上がりです。料金には再生可能エネルギー発電促進賦課金1,034円、消費税等相当額を含みます。
北陸電力:7,791円-前月から385円値上がり
[図16:北陸電力 平均モデル電気料金の推移]
北陸電力では、2025年4月の平均モデルの電気料金は7,791円となりました。前月からは385円の値上がりです。料金には再生可能エネルギー発電促進賦課金915円、消費税等相当額を含みます。
中部電力:8,818円-前月から439円値上がり
[図17:中部電力 平均モデル電気料金の推移]
中部電力では、2025年4月の平均モデルの電気料金は8,818円となりました。前月からは439円の値上がりです。料金には再生可能エネルギー発電促進賦課金1,034円、消費税等相当額を含みます。
関西電力:7,791円-前月から465円値上がり
[図18:関西電力 平均モデル電気料金の推移]
関西電力では、2025年4月の平均モデルの電気料金は7,791円となりました。前月からは465円の値上がりです。料金には再生可能エネルギー発電促進賦課金1,034円、消費税等相当額を含みます。
中国電力:8,531円-前月から428円値上がり
[図19:中国電力 平均モデル電気料金の推移]
中国電力では、2025年4月の平均モデルの電気料金は8,531円となりました。前月からは428円の値上がりです。平均モデルは従量電灯Aプランで算出し、料金には再生可能エネルギー発電促進賦課金1,034円、消費税等相当額を含みます。
四国電力:8,639円-前月から442円値上がり
[図20:四国電力 平均モデル電気料金の推移]
四国電力では、2025年4月の平均モデルの電気料金は8,639円となりました。前月からは442円の値上がりです。料金には再生可能エネルギー発電促進賦課金1,034円、消費税等相当額を含みます。
九州電力:7,671円-前月から448円値上がり
[図21:九州電力 平均モデル電気料金の推移]
九州電力では、2025年4月の平均モデルの電気料金は7,671円となりました。前月からは448円の値上がりです。料金には再生可能エネルギー発電促進賦課金995円、消費税等相当額を含みます。
沖縄電力:9,650円-前月から418円値上がり
[図22:沖縄電力 平均モデル電気料金の推移]
沖縄電力では、2025年4月の平均モデルの電気料金は9,650円となりました。前月からは418円の値上がりです。料金には再生可能エネルギー発電促進賦課金1,034円、消費税等相当額を含みます。
企業による「電力削減」ますます求められる時代に
[図23:AIrux8導入前の課題と導入後の効果]
物価高騰、電気料金の値上がりを迎えている今、各企業にはエネルギーコストの削減が求められています。また、目の前の電気代を抑えるだけでなく、CO2などの温室効果ガスの排出を削減し、地球温暖化を抑えるためにも、無駄な電力使用を控え、人も企業もよりクリーンな活動を行うことが求められています。
当社のAIによる電力削減ソリューション「AIrux8」は、国内外で電力削減を実証してきました。
▼【省エネ事例紹介】電力削減29.6%を実現 株式会社クレア慶徳工場へのAIrux8の導入結果
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▼【省エネ事例紹介】空調電力25%削減 大手老舗百貨店オフィスへのAIrux8導入結果
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2024年5月9日にはAIrux8の技術が日本で特許として登録され、AIrux8の技術は国内でも唯一無二のソリューションとなりました。
▼AI電力削減ソリューション「AIrux8」の技術が日本で特許として登録
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000034.000062901.html
AI電力削減ソリューション「AIrux8」、企業での導入相次ぎ決定
[図24:AIrux8のシステム概要イメージ]
2025年、当社のAIによる電力削減ソリューション「AIrux8」は、多くの企業との販売パートナーシップが進行し、各企業で導入決定が相次いでいます。直近で発表されたプレスリリースをご紹介します。
▼「AIrux8」、大手電子機器メーカー事業所へ導入決定-2025年2月25日
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000039.000062901.html
▼AI電力削減ソリューション「AIrux8」、丸紅I-DIGIOグループ会社の執務室及び会議室エリアへ導入決定-2025年3月7日
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000040.000062901.html
AIrux8では、各企業の細かな施設情報のヒアリングや施設に応じた設定および分析を提案し、オーダーメイドのエネルギー削減を実現します。今後も、多くの企業様からのご相談をお待ちしております。
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