値上げが続く電気代…すぐできる6つの節電ポイントとは
大手電力10社は8月末に10月請求分(9月使用分)の家庭向けの電気代を発表しました。家計の負担軽減のための政府の補助額が半減したことにより、9月に比べて最大1024円の値上がりとなりました。
日用品や食料品の値上げ、ガソリン価格の高騰などが家計を圧迫する中、10月の電気代値上げは、さらなる家計の負担につながります。残暑が厳しく、まだまだエアコンも活躍しそうな今、家庭ですぐ実践できる節電方法をご紹介します。
《 企業のエアコン省エネ化なら「AIrux8」 http://www.tranzas.co.jp/lineup/alrux8/ 》
10月、東京電力では777円の値上げ
各社の電気代の値上げ幅は642円から最大1024円。東京電力エナジーパートナー株式会社が試算した平均モデルの影響額では、9月との差額は777円増となっています。
<平均モデルの影響額(2023年9月分電気料金との比較)>[表1:電気代値上げ試算額]
※1 従量電灯B・30A、使用電力量260kWh/月の場合で、再生可能エネルギー発電促進賦課金(364円)、消費税等相当額を含みます。
※2 国の電気料金激変緩和措置により、2023年9月分には1,820円(使用電力量260kWh×7.00円/kWh)の値引き、2023年10月分には910円(使用電力量260kWh×3.50円/kWh)の値引きが含まれています。
出典:東京電力エナジーパートナー株式会社『2023年10月分電気料金の燃料費調整等について』 https://www.tepco.co.jp/ep/notice/pressrelease/2023/1666059_8668.html
9月4日にはレギュラーガソリンの全国平均価格が1リットルあたり186円50銭の最高値を記録し、16週連続の値上がりに。こちらも政府が支給している補助金が段階的に縮小していることなどが要因です。政府は補助金の支給を年末まで延長する方針を表明し、「10月中に1リットル当たり175円程度の水準を実現したい」としていますが、それでも家計への影響は必至。今後、各補助金がいつまで続くかもわからない状況ですから、家の省エネ化などにより家計の見直しをしておく必要がありそうです。
[図1:電気代値上げ イメージ画像]
ガソリン価格の高騰や食料品・生活用品の値上げに加え、電気代も値上げとなると、家計
への影響はダブル、いや、トリプルパンチ……。なんとか家計を守ろうと、削れるところを削って工夫しながら節約に取り組む家庭も多いですよね。ですが、ガソリンは必要不可欠で大きく節約することは難しいですし、食料品・生活用品を上手にやり繰りしていても限界があります。
そんな中、年間で大幅な節約が可能なのがエアコンの省エネ化です。家電製品別の電力消費割合をみると、1日の電力消費割合は、夏季でエアコンが34.2%、冷蔵庫17.8%、照明9.6%、冬季はエアコン32.7%、冷蔵庫14.9%、照明9.3%となっています。消費電力の大きいエアコンを省エネ化することが、節電・節約のカギといえそうです。
参考1:一般財団法人日本エネルギー経済研究所『平成30年度電力需給対策広報調査事業の結果』 https://www.meti.go.jp/meti_lib/report/H30FY/000385.pdf
参考2:経済産業省資源エネルギー庁『省エネポータルサイト』
https://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/saving/index.html#general-section
まだまだエアコンが活躍しそうな厳しい残暑
大幅な節約が期待できるのがエアコンの省エネ対策。ですが、今夏は一日中エアコンを稼働させずにはいられないほど、連日酷暑が続きました。気象庁が8月22日に発表した『向こう3か月の天候の見通し 全国 (09月~11月)』 では、暖かい空気に覆われやすいため、気温は北日本では平年並か高く、東・西日本と沖縄・奄美では高いと予測。9月、10月も全国的に平年より高い見込みとなり、厳しい残暑となりそう…
[表2:9~11月の平均気温と降水量]
出典:気象庁ホームページ『向こう3か月の天候の見通し 全国 (09月~11月)』
https://www.data.jma.go.jp/cpd/longfcst/kaisetsu/?region=010000&term=P3M
9月を迎え、やっと夏が終わった…と思っていましたが、今年の暑さはまだまだ長引きそう。10月でもエアコンが活躍する日もありそうです。
そこで今回は、絶対にやっておくべきエアコンの効率的な省エネのコツをご紹介します!
簡単にできますし、これから迎える冬にも応用できますので、すぐにでも実践してみてくださいね。
エアコンを省エネ!家庭でできる6つの節電ポイント
[図2:エアコンで節電 イメージ画像]
✓室温は28℃を目安に
冷房時に1℃エアコンの温度設定を高くすることで約13%消費電力を削減できます。冷やしすぎに注意し、28℃を目安に設定することがおすすめです 。
【冷房時】外気温度31℃の時、エアコン(2.2kW)の冷房設定温度を27℃から1℃上げた場合
(使用時間:9時間/日) ⇒ 年間で電気30.24kWhの省エネ、約940円の節約【暖房時】外気温度6℃の時、エアコン(2.2kW)の暖房設定温度を21℃から20℃にした場合
(使用時間:9時間/日) ⇒ 年間で電気53.08kWhの省エネ、約1,650円の節約
出典:経済産業省資源エネルギー庁『省エネポータルサイト』
https://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/saving/general/howto/airconditioning/
✓フィルター掃除
フィルターの汚れはムダな電力消費につながります。フィルターは2週間に一度の掃除が理想的。冷房時で約4%、暖房時で約6%の消費電力削減につながります。年間1万円以上の節約につながった例もありますよ。
✓室外機のまわりに物を置かない
室外機の吹き出し口に物を置くと、冷暖房の効率が下がります。また、室外機に直射日光が当たるのもNG!空気の流れを遮らないように簾などで影をつくると消費電力をおさえられます。室外機に貼って日光を遮る商品なども市販されているので検討を。
✓サーキュレーターで空気の流れをつくる
冷たい空気は低い場所に溜まるので、冷房時はサーキュレーターをエアコンの下に置き、上向きにしてエアコンと同じ方向に風を送って冷気をかきまぜ、ムラなく部屋を冷やしましょう。
暖房を使う場合は、サーキュレーターは逆向きに。エアコンの対角線上に置き、エアコンに向かって上向きにして風を送ることで上に溜まった暖気をかき混ぜてくれます。サーキュレーターの風が人に当たらないよう、角度を調整してくださいね。
✓「自動運転」モードを活用
エアコンが最もパワーを使うのが、稼働開始から設定温度に到達するまでの間。外気温と設定温度の差が大きいほど設定温度になるまで時間がかかり消費電力もアップしてしまいます。エアコンを自動運転にすることで、パワーを抑えながら室温を上手にコントロールすることができるため、自分でこまめに調整するよりも電気代の削減につながりやすくなります。
✓窓からの熱を遮断
外出時は昼間でもカーテンを閉めると効果的!夏は日差しを遮って冷気がにげるのを防ぎ、冬は室内の暖気を閉じ込めて外気が入るのを防いでくれます。遮熱・遮光、厚手のカーテンを使うだけでもエアコン効率を上げることができ、省エネ・節電につながります。
もっと大幅に節電したい…というときは省エネ家電を検討してみるのもアリ!
2011年型のエアコンと2021年型のエアコンを比較してみると約10%削減で年間2,852円(※1)もお得になるとの試算も出ています。
環境省が提供している省エネ製品の買い換え比較などが簡単にできるサイトもあるので、活用してみてはいかがでしょうか。
▼省エネ家電への買換え比較などができます
環境省 COOL CHOICE『しんきゅうさん』
https://ondankataisaku.env.go.jp/shinkyusan/
※1設置環境や使用条件により値は変わります。冷暖房兼用・壁掛け型・冷房能力2.8kWクラス。2011年はクラス全体の単純平均値。2021年はクラスの省エネタイプ(★4以上)の単純平均値(小数点以下四捨五入)
「スマートライフおすすめBOOK 2022年度版」に記載された年間消費電力量(kWh)に、31円/kWh(令和4年7月公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会による電力料金目安単価)(税込)を乗じて算出
オフィスの節電はそうはいかない…AI活用で大幅削減へ
[図3:オフィスの節電 イメージ画像]
ここまで家庭での節電方法をご紹介してきましたが、電気代が上がるということは企業にとっても死活問題。ですが、企業で大幅に節電をするとなると家庭で実践するよりも難易度が上がってきます。
そんな時に活躍するのがAIを活用して空調電力を大幅に削減する「AIrux8(エーアイラックスエイト)」。
AIrux8はセンサーとAIの技術で空調・照明を自動的に調整し、無駄な電力をカットして省エネにつなげます。その仕組みは、まずエアコンで室内温度をチェックし、人感センサーでオフィスの状況、ACコントローラーで室外の気温を把握。その情報をクラウドで解析し、自動でエアコンの温度調節を行います。
[図4:AIrux8 イメージ]
家庭では「自動運転モード」の活用を節電のポイントとしてご紹介しましたが、実は自動運転モード、エアコンの運転がスタートするときは外気温に関係なく急速稼働して設定温度に近づけ、その後徐々にパワーを抑えながら室温を調整していくため、稼働開始時には消費電力が大きいのが難点。
「AIrux8」はこの“エアコンの稼働開始時の消費電力の抑制”ができるのも大きな特長のひとつです。AIrux8を導入することで外気温に合わせて緩やかに温度調整を行うことができるため、消費電力を大幅に抑えることが可能に。また、人感センサーにより人の動きもチェックできるため、空間の混雑状況に合わせてエアコンのオンオフや温度調節を自動的に行い、無駄なエネルギーをカットします
実際にAIrux8を導入した企業では、適温を維持しながらも空調電力消費41%の削減と、大幅なコストカットにつながっています 。
導入実績や実証実験の結果は、下記の記事で詳しくご紹介していますのでぜひご覧ください。http://www.tranzas.co.jp/column/iot-energysaving/
室内データの蓄積で“オーダーメイドの空調”を実現!ソフト面もサポート
AIrux8のもう一つの特長は、各企業に合わせた“オーダーメイドの空調”を実現できること。例えば、全社的に『エアコンの温度は28℃に設定』というルールを定めたとしても、「うちの部署は暑がりの人が多いから無理…」「暑すぎて仕事にならない」などの苦情があがったり、仕事効率が落ちたりと、結局ルールが守られなかったといったことってありませんか?
[図5:社内環境 イメージ画像]
いくら節電を意識しているからといって、社内環境が悪くなってしまっては意味がありません。社員が過ごしやすい環境を整えつつ、省エネを実現することはとても大切です。
「AIrux8」を導入して自動的に空調を調整することと両輪で、重要な役割を果たしているのが“室内データの蓄積”です。導入後は1~2ヶ月間の試運転を行い、データをとりながらオフィスの状況確認や社員からのヒアリングを実施して快適な温度を探りつつAIに学習させることで、その会社に合ったオーダーメイドの空調環境を創り上げていきます。
これまでも、室内のデータをとることでエアコンの使い方やスペックの見直しにつながった例もあります。例えば、ある導入企業では、部屋の広さに対して使用しているエアコンの性能ではどう調整しても26℃以下にはならないことが明らかとなり、エアコン自体のスペックを見直しました。また、朝の段階で室内のほうが外より暑いという部屋があることがデータにより確認できた事例もあり、室内の空気を効率的に逃すため、サーキュレーターの使用をご提案させていただきました。
弊社では、ハード面はもちろんのこと、定期的にデータをとることで、適切な空調の使い方や快適な環境を作るためのポイントなどをアドバイスするコンサルタントとして、ソフト面でも企業様をサポートさせていただいております。
電気代の値上がりが続くいま、節電・省エネについて、いま一度検討してみてはいかがでしょうか。詳しい製品情報や資料請求はこちらからご覧いただけます。ぜひお気軽にお問合せください。