柔軟な拡張性・美しい発色 最先端IoT技術を駆使したLEDデジタルサイネージの魅力

2024年10月29日
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柔軟な拡張性・美しい発色 最先端IoT技術を駆使したLEDデジタルサイネージの魅力

駅の構内や街中を歩いていると、鮮やかなデジタルサイネージが目立ちます。近年、デジタルサイネージの設置が拡大していますが、中でもLED(発光ダイオード)による発光素子を使用したディスプレイであるLEDデジタルサイネージや、大画面ディスプレイが特徴のLEDビジョンは、屋内・屋外を問わず多方面に渡って活躍しています。今回は、LEDデジタルサイネージについてご紹介します。

▼IoT技術を活用したデジタルサイネージ「CELDIS」

http://www.tranzas.co.jp/lineup/celdis/

 

伸び続けるデジタルサイネージ市場 右肩上がりで拡大中

伸び続けるデジタルサイネージ市場 右肩上がりで拡大中

[図1:富士キメラ総研『デジタルサイネージ市場総調査 2023』より]

デジタル技術の発展により、デジタルサイネージは、企業のブランド価値向上から公共の情報提供システム、さらにはイベント空間の演出に至るまで、様々な場所でその価値が認識されています。2023年7月に富士キメラ総研が公表した「デジタルサイネージ市場総調査 2023」によると、デジタルサイネージの国内市場は2027年予測では3,294億円と、2022年に比べて165.4%の増加が予測されています。

▼『デジタルサイネージ市場総調査 2023』まとまる(富士キメラ総研)

https://www.fcr.co.jp/pr/23085.htm

デジタルサイネージの広告メディアとしての活用も拡大しています。CARTA HOLDINGSが2023年12月に公表したデジタルサイネージ広告市場に関する調査では、2027年予測では1,396億円と、2023年と比べて174%の増加が予測されています。

▼CARTA HOLDINGS、デジタルサイネージ広告市場調査を実施~2023年のデジタルサイネージ広告市場規模は801億円の見通し、2027年には1,396億円と予測~

https://cartaholdings.co.jp/news/20231221_1/

これらの要因として、デジタルサイネージに使われるディスプレイの大画面化や軽量化、ネットワーク環境の整備や低コスト化などが進み、幅広い場所で導入が可能となったことが挙げられます。また、配信システムの発展により、希望するタイミングに希望するコンテンツを正確に配信すること可能となったほか、配信のリアルタイム性の追求、さらには広告メディアに対する数値の計測や分析などのしやすさ等の発展も、市場拡大に寄与しています。

デジタルサイネージにおいては、ディスプレイなどのハード面の技術と、配信システムなどのソフト面の技術の双方の発展が重要であることがわかります。

 

LEDディスプレイを使ったデジタルサイネージとは

図2:JR新宿駅内の巨大LEDビジョン「新宿ウォール456」

[図2:JR新宿駅内の巨大LEDビジョン「新宿ウォール456」]

デジタルサイネージ市場の中でも、屋内・屋外ともに活用が進んでいるのが、LEDディスプレイです。LEDディスプレイは、画面上に小さなLED(発光ダイオードと呼ばれる半導体)による発光素子が多数並び、LED素子に電気を通すことで画面上に色彩を表現します。ディスプレイ表面が直接光るため、バックライトによって光る液晶ディスプレイに比べて輝度(≒光源の明るさ)が高く、鮮やかな色彩を表現できます。

 

図3: LEDディスプレイを拡大したイメージ

[図3: LEDディスプレイを拡大したイメージ]

LEDディスプレイを間近で見ると、画面上に小さな発光素子が並んでいるのが見え、その一粒一粒が様々な色に変化しながら発光していることがわかるでしょう。

 

LEDデジタルサイネージを使うメリット

図4: JR新宿駅東口の3Dビジョン「新宿東口の猫」

[図4: JR新宿駅東口の3Dビジョン「新宿東口の猫」]

ここで、LEDディスプレイを使ったデジタルサイネージを使うメリットとデメリットをまとめます。まずはメリットです。

 

輝度が高く、発色が鮮やかで高い視認性

LEDビジョンの最大のメリットは、その高い視認性にあります。屋内はもちろん、日中の屋外でもはっきりと視認することができるほど輝度が高いことが特徴です。明るく鮮やかな表示は、遠くからでも消費者の目を引き、情報伝達の効果を高めます。夜間や曇天下でもはっきりとした表示が可能で、いつでも効果的な広告・情報の伝達が可能です。

 

柔軟な拡張性

LEDディスプレイは小さな発光素子を集めたものです。キャビネットと呼ばれるLED素子を並べた長方形のディスプレイを組み合わせることで、ディスプレイの大きさを拡大したり、様々な形に変形させたりすることができます。これにより、屋外に設置する大型ディスプレイや、最近増えている3Dビジョンの設置も可能となります。

 

コンテンツ配信の柔軟性

インターネットと接続し、IoT技術を活用することで、コンテンツ配信システム(CMS)によるコンテンツの更新や変更を簡単に行うことができます。また、スケジュールの設定により、いつどのコンテンツを配信するかを事前に決め、スケジュール通りに配信することが可能です。

 

優れた耐久性

LEDは光源としての寿命が長いことも特徴です。耐久性が高いため、メンテナンスにかかるコストを削減でき、長期的に見れば、紙や布などの従来の広告媒体に比べてコスト削減に寄与する可能性が考えられます。

 

LEDデジタルサイネージを使うデメリット

次にデメリットについてまとめます。

 

初期費用が高額

LEDビジョンの導入には、ディスプレイの設置や設定等で比較的高い初期投資が必要です。そのため、小規模事業者やスタートアップにとっては、導入のハードルが高くなる可能性があります。事前に十分な費用の検討をしておく必要があります。

 

熱に弱い面も

LED素子が発光すると熱を発するため、ディスプレイ表面は温度が高くなります。そのため、極端に暑い場所などでは故障の原因になることがあり、熱対策が必要となります。

 

設置場所を考慮する

設置には適切な場所選びが重要です。特に、大型のLEDビジョンでは視認性を最大化するための位置決めや設置条件を検討する必要があり、場合によっては都市計画や建築規制の制約を受けることもあります。最大限の効果を発揮するためには、設置場所に注意が必要です。

 

専門知識を要するメンテナンス

LEDビジョンの操作やメンテナンスには、専門的な知識が必要となります。そのため、適切な設定や内容の更新、障害時の対応などを行うためには、保守時に対応する必要のある事項の確認や保守契約内容の確認を十分に行うことが大切です。

 

LEDディスプレイの未来

図5:スマートウォッチのイメージ

[図5:スマートウォッチのイメージ]

近年、テレビやパソコンのモニターとして使われている液晶モニターも、目覚ましい技術の発展があり、LEDも使われています。LEDディスプレイ技術の活用について簡単にご紹介します。

 

有機EL(OLED)

図6:スマートフォンにも有機ELが活用されている

[図6:スマートフォンにも有機ELが活用されている]

有機ELは、有機材料による電極に電圧をかけると電極が光り、その光をガラス基板などに通して画面の色彩を表現します。液晶モニターに比べて薄く、消費電力が低いことが特徴です。また、液晶モニターよりも黒がきれいに映るのも特徴です。有機ELはiPhoneなどのスマートフォンにも活用されています。

 

ミニLED

テレビ用のディスプレイとして、「ミニLED」と呼ばれる技術が活用されています。ミニLEDは、従来のLEDよりもずっと小さいLEDをバックライトに使用し、液晶を照らします。一つ一つのLEDが微小なため、より多くのLEDを使用することができ、画面の一部分をより細かくコントロールすることが可能となります。従来のLEDバックライトよりも高いコントラスト比や深い黒の表現が可能となり、画質の向上が図られています。

 

マイクロLED

マイクロLEDは、ミニLEDよりもさらに小さなLEDを使うディスプレイ技術ですが、ミニLEDとの違いはバックライトを必要とせず、各LEDが発光した光を直接画面に使う構造であることです。そのため従来の液晶ディスプレイや有機ELディスプレイよりも高い輝度やコントラスト比、幅広い色域を実現することができます。マイクロLEDは技術的には高コストであり、量産するには技術的な課題をさらに克服する必要がありますが、スマートウォッチなどのウェアラブルデバイスを含む未来のIoTデバイスへの活用が期待されています。

 

トラース・オン・プロダクト、「STATION Ai」へLEDデジタルサイネージを実装

図7:「STATION Ai」1Fエントランス

[図7:「STATION Ai」1Fエントランス]

株式会社トラース・オン・プロダクトは、2024年10月に開業した国内最大規模のオープンイノベーション施設「STATION Ai」にデジタルサイネージプラットフォームCELDISを導入しました。

「STATION Ai」は、2024年10月1日に名古屋市鶴舞公園南側に開業した国内最大規模のオープンイノベーション施設です。愛知県が策定している「Aichi-Startup戦略」の一環として、愛知県の事業に対してソフトバンク株式会社が応札し、その整備・運営事業をSTATION Ai(株)が行っています。

図8:「STATION Ai」3F受付

[図8:「STATION Ai」3F受付]

当社は、STATION Ai施設内の最適なデジタルサイネージを検討する上で、最新のIoT技術を用いたデジタルサイネージ配信システム、モニターやスタンド等の機器選定及び仕様等について、その具体的なニーズ、設置環境下に合わせた最適な提案を行い、ソフトバンクと共に協議を重ねた結果、デジタルサイネージプラットフォームとしてのCELDISのUI、配信システムの使いやすさ、機能及び設置からメンテナンス等のアフターケアまでの一貫したサービス内容について評価をいただいたことから、この度の導入にいたりました。

今後、STATION Aiでのオープンイノベーション創出に向けての、インフラ面のサポートに合わせて、更なるCELDISの可能性を提案し、世界に羽ばたいていく企業をサポートすることができればと考えております。

引き続き、さらに加速するデジタルサイネージ需要に向け、当社の強みである長年培ったIoT技術と国内外の幅広いネットワークを活用しながら、CELDIS導入先の拡大を進めてまいります。

詳しくは、下記プレスリリースをご覧ください。

▼国内最大規模のオープンイノベーション施設「STATION Ai」へデジタルサイネージプラットフォーム「CELDIS(セルディス)」導入のお知らせ

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000036.000062901.html

▼IoT技術を活用したデジタルサイネージ「CELDIS」

http://www.tranzas.co.jp/lineup/celdis/

お役立ち資料

IoTサイネージ「CELDIS」の業種別・用途別活用事例集
「CELDIS」の業種別・用途別活用事例集

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