ウェアラブルデバイスで物流倉庫が変わる! 梱包業務を効率化するIoT
業務効率化や働き方改革の一例として、物流業界では倉庫や物流センターにウェアラブルデバイスを導入して続々と業務革新が起きています。本記事では、ウェアラブルデバイスを活用してどのような業務効率化を実現しているか紹介します。
物流倉庫からハンディターミナルが無くなる。業務効率化の背景
多くの物流倉庫や物流センターでは、ハンディターミナルシステムの導入が進んだことで、手書きの商品管理で発生していた記入ミスが大幅に削減されました。しかしながら物流業界は、配送コストの上昇や人材不足等の新たな問題に直面しており、更なる業務効率化を迫られています。
そこで、昨今注目されているのがハンディターミナルの代わりにウェアラブルデバイスを活用した業務改善です。
ハンディターミナルに代替する、ウェアラブルデバイスのメリット
ウェアラブルデバイスはハンディターミナルシステムより業務効率をあげられるのでしょうか。当社調べによると実際に導入している物流倉庫や物流センターでは、以下のようなメリットが挙げられています。
①ハンディターミナルシステムを落下させてしまう損失と時間ロスを削減
ハンディターミナルシステムを持ちながらの物流倉庫での作業は、片手がふさがってしまうので、リストの品を持ち変える際や両手を使う際に誤って落下させてしまい、故障させてしまうことがあります。
また、落下の原因の1つとしてハンディターミナルの重さが挙げられます。
一般的なハンディターミナルの重量はおよそ250g〜350gほどあり、これはリンゴ1個分(約250g)相当、缶の飲料品(350g)ほどの重さに匹敵します。そのため、長時間の作業で手に持っていると、疲労の蓄積からくる落下や作業効率の低下につながっている可能性があります。
一方で、ウェアラブルデバイスであれば腕時計のような装着が可能となるため、両手が空いている状態で作業を継続できます。結果的に、これまでの片手が埋まってしまっていた状態と比較して作業を効率的にこなせるようになります。また、ウェアラブルデバイスは機器本体の重さが100g程度となるため、重量もハンディターミナルの3分の1から4分の1ほどです。
②多様な機能を持ち合わせたデバイスとして活用ができる
ウェアラブルデバイスの場合、ハンディターミナルシステムとしての活用だけではなく、独自の開発を加える事で多様な業務に活かすことができます。例えば、物流倉庫・物流センターであれば、トランシーバやデジタルカメラ、タブレット端末、バーコードリーダ、在庫管理・入室退室管理の連絡などの機能をウェアラブルデバイスで完結させることも可能です。
③NFC、Bluetooth、無線LANなどを搭載し、他の機器との連携も可能
また、近年スマホにも搭載されているNFCやBluetoothといった通信規約や、無線LAN技術などを搭載したウェアラブルデバイスも登場しています。これを活用すれば、他の機器・システムと連携した新しい業務フローの構築が可能です。具体的な例としては、フィンガーバーコードリーダとウェアラブルデバイスを連動させて、製品の入庫場所の指示をウェアラブルデバイスに表示するというような使い方をしている物流現場もあります。
おわりに
今回ご紹介したよう活用例以外にも、ウェアラブルデバイスはさまざまな活用方法が考えられます。
自社の業務にあわせた具体的な活用方法を知りたいという方は、ぜひ当社にご相談ください。
お役立ち資料
IoT技術の活用が進む業界における当社事例をまとめた資料です。IoTソリューションを活用して新たなビジネスや製品開発をご検討中の企業様は是非ご覧ください。